

認定番号:217040840128 ウイスキー検定3級 認定番号:317040840030

キングジョージ4 ★★★★★★★(7) '78~'89「世界の名酒事典」に登場。 1820年代から30年間イギリスを統治した王で、イギリス国王として初めてスコットランドの地を訪れた。訪問旅行の終わりに王室ヨットが出帆した地にこのウイスキー蒸留所がある。ラベルの肖像はトマス・ロレンスによるもので原画はヴァチカン博物館にある。DCL社(現ディアジオ)における記念すべき第一号ウイスキー。キーモルトはタリスカーとローズバンク。1990年代あたりからキーモルトがノックデュー、スペイバーンメインへと切り替わる。

セントジェームス12年 ★★★★★★★(7) '78~'83「世界の名酒事典」に登場。当時¥20,000 ベリーブラザーズ&ラッド社 セントジェームスは当時この社の最高級品だった。社の創立地にあるロンドンのセント・ジェームス宮殿にちなんだ名前である。この宮殿はバッキンガム宮殿が出来る前の王室の居所だった。重厚なボトルは18世紀の酒ビンをもとにデザインされたもの。 カティーサークとはゲール語で「短いシャツ」の意。この名を付けた優秀な帆船があり、東洋航路に就航して船足の速さで有名だった。カティーサークウイスキーはその名をとって1923年に生まれた。 キーモルトはグレンロセス など

レアード・ローガン デラックス ★★★★★★(6) '78「世界の名酒事典」に掲載。 「ローガンの旦那様」の意味。創立者ジェームズ・ローガン・マッキーの名に由来。ホワイトホースの上級品でモルト含有率が高い。ホワイトホースは1979年あたりからマイルドな方向へ移行している。キーモルトはラガヴーリン、グレンマレイ、クライゲラヒなど。

ヴァット69 ★★★★★★(6) '78~「世界の名酒事典」に掲載。 キーモルトはロイヤルロッホナガー。ヴァット69とは「69番目の樽」という意味。製造元のサンダーソン社が1882年に初めて瓶詰めウイスキーを発売する時に、100種類近くのブレンドを試作。樽に詰めて関係者にきき酒したところ全員が69番目の樽を選んだという。およそ40種類のDCL系モルトをブレンドしたもの。

パスポートスコッチ ★★★★★(5) '78「世界の名酒事典」に登場。 ウィリアム・ロングモア社が1968年に発売。同社はグレンキース・グレンリヴェットを所持。ボトルデザインは古代ローマ時代の通行証をかたどったもの。 キーモルトはグレンキース、グレンリベット、グレングラント、 キャパドニック、ロングモーンなど。

デュワーズ デラックス アンセスター ★★★★★★★(7) '78~「世界の名酒事典」に登場。 ニッカが扱っており、70年代中盤から後半くらいに流通していたもの。 その後には、似たようなラベルで12年表記が入って来ている。逆に70年代前半だとホワイトラベル。 デュワーズはいわゆるビッグ5の一角で、ボトル詰めのウイスキーを初めて売り出した功績のあるメーカー。日本にも戦前から輸入されており、当時の資料では「デワーズ」などと表記され、舶来モノの高級洋酒として存在が認知されていた銘柄。アンセスターの上級はネプラスウルトラ(これ以上のものはないの意のフランス語)。 キーモルトはオード、アバフェルディ、など

ピンウィニー ロイヤル ★★★★★(5) '78~'95「世界の名酒事典」に掲載。 12年熟成。十字軍にちなんだラベルデザインで、鉄腕・王冠の紋章はイギリス各家が使用したものをイラスト化。1970年代初期はNA。後期はXⅡや12年表記。 ローランドモルト ブラッドノックを中心に、インヴァーハウスディスティラリー社の「グレンフラグラー」がブレンドされている。インヴァーハウスのキャッチコピーは「ソフト・アズ・ア・キッス」

'78~「世界の名酒事典」に登場。 ジェームズ・ブキャナン社 ”Day is grey,the night is Black&Whiet"という秀逸なコピーを生んだ。 1884年、ブキャナン・ブレンドが誕生し、その数年後には英国下院議会の指定銘柄(ハウス・オブ・コモンズ)になる。このころから黒と白のウイスキー「ブラック&ホワイト」という愛称が通例になり、1904年、正式にブラック&ホワイトへ改名。黒犬スコティッシュ・テリアと白犬ウエストハイランド・ホワイトテリアがラベルに追加されたのもこの時である。対外輸出に貢献したブキャナン氏は准男爵から貴族へ叙せられている。 キーモルトはダルウィニー、グレンダラン、クライヌリッシュなど。

バランタイン・ファイネスト特級従価760赤青紋章 1827年。創業者はジョージ・バランタイン。 バランタインの個性をつくっているのが、40~50種ともいわれるモルト原酒で、その中核をなすのがスペイサイドのグレンバーギとミルトンダフ。 紋章中央の盾の部分には大麦と川とポットスチル・樽が描かれ、左右の白馬には国旗(セントアンドリュース旗)、盾の下には国花のアザミが描かれている。(スコットランド紋章院の許可を受けた正式なもの) 赤と青の旗は'78~'83の「世界の名酒事典」にて掲載されている。

ロイヤルサルート ★★★★★★(6) '78~「世界の名酒事典」に登場。当時 ¥35,000 ロイヤルサルートとは、英国海軍が王室に敬意を表して撃ち鳴らす皇礼砲のこと。21とは この時放たれた21回の空砲に由来している。 1953年 英国女王エリザベス二世の戴冠式を祝して造られた特別なウイスキーで、シーバスリーガルの兄貴分にあたる。 シーバスブラザーズ社の創業は1801年。シーバス男爵に連なる名門の家系で 、1843年にはヴィクトリア女王から王室御用達の勅許状を授けられている。1950年には核となるモルト原酒であるスペイサイド最古のストラスアイラを買収。ジョニーウォーカー、バランタインに続く世界第3位の売上となっており、故アイゼンハワー米大統領や吉田茂元首相が愛飲した酒としても有名。

カールトン14年 '82~'85「世界の名酒事典」に登場。当時¥20,000 デヴ ィッドソン・ニューマン社が40種類のハイランドモルトとグレーンウイスキーをブレンド。マッカラン、ザ・グレンリヴェット、ロングモーン、グレングラント、ハイランドパークなど名だたるモルトを使用。

ロバートバーンズ12年 '89「世界の名酒事典」に登場。 スコットランドの詩人で「蛍の光」の作者として知られるロバートバーンズの名を冠したスコッチ 。彼はいくつもの詩でスコッチを褒め称えたため、ウイスキー党からはボビーの愛称で親しまれた。 他社(アラン)からも同名のブレンデッドが出ているが、こちらはADPグループのジリーズ社製。グループ傘下のグレンスコシアが主軸でピート香が強い。

ロイヤルトラファルガー12年 ダグラスレイン社 '84~'85年の「世界の名酒事典」に登場。当時¥10,000 同社のキングオブスコッツとは異なり、ピートの香りを豊かにブレンド。19世紀初めに英海軍がトラファルガーで仏海軍を撃破した史実にちなんだ酒名。

スランジーバ 15世紀頃のスコットランド人の合言葉で、「健康を祈る」の意。 '78~'97 「世界の名酒事典」に掲載。当時¥12,000 '85あたりまでは贈答品としてスランジーバの名称部分を送り先の名に変えて英字でプリン トしてもらっていた。

アイルオブスカイ12年 ★★★★★★(6) '84の「世界の名酒事典」に登場。この後12年表記が付く。 スカイ島出身のイアン・マクロードが1859年にエディンバラでウイスキー業を始める際、故郷を偲んで付けた。ラベル上部牡牛の首はマクロード家のクレストであり、Hold Fast(堅実に)とは家訓。キーモルトは当然タリスカー。

アーガイル '82~'89「世界の名酒事典」に掲載。 キャンベルタウンには代々キャンベル一族アーガイル公爵家の子孫が住んでおり、その12代公爵家から発売されているウイスキー。キーモルトは当然スプリングバンクであり、アーガイルはシングルモルトも発売している。キンタイア半島はアーガイル地方と呼ばれている。

ホワイトヘザー バグパイパー陶器特級 世界の銘酒辞典'82〜 当時¥120,000 ホワイトヘザーとは「白いヒースの花」。1845年創業のホワイトヘザー・ディスティラリー社。同社はアベラワー蒸留所を所有。

ダンヒル・オールドマスター特級 【ブレンデッドスコッチウイスキー】 ダンヒル・オールドマスター ★★★★★★(6) '84~「世界の名酒事典」に登場。当時 ¥30,000 12~20年熟成のモルト40種類以上を使用。冷却濾過(チルフィルター)をしていない為、冬季に濁ることがある。ガラスの精度が低かった時代のボトルを再現したため、ダンピーでネック部分が曲がっている作り。80年代はロゴに使われているのが大文字「DUNHILL」で、90年代以降は「dunhill」と小文字になっている。

ロブロイ12年特級★★★★★★★(7) '78~「世界の名酒事典」に登場。 18世紀にスコットランドに名を馳せたならず者のあだ名で「赤色のロバート」の意味。彼は豪族マックレガー家の出身で、粗野な為に世間からうとまれ悪の道に走ったが、後に美化されてヴェルディのオペラの主人公となった。モリソン社はボウモア蒸留所の関連会社。キーモルトはボウモア、グレンギリー、オーヘントッシャン。

アンバサダー25年 ★★★★★★★(7) '78~'95 「世界の名酒事典」に掲載。当時¥45,000~¥50,000 イギリス駐在の各大使がイギリスを代表するウイスキーを選出した時に栄冠を勝ち得た。それ以来アンバサダー(大使)というブランド名に。 キーモルトとしてはアンバサダーの生産会社であったテイラー&ファーガソン社が所有していたスキャパ蒸留所のモルトを主に、ミルトンダフ、グレンバーギなど40種類ほどのブレンド。

ロイヤル・エイジ21 '89「世界の名酒事典」に登場。当時¥30,000 200年以上の歴史を誇るJ&B社からリリースされたブレンデッド・スコッチの「J&B」のプレミアム版とされ発売されていた。特に21年物は極上品として評価が高い。80年代頃の流通品。 ジャスティリーニ&ブルックス社。創業者はイタリア人のジャコモ・ジャスティリーニ。ジャスティリーニ社がスコッチを扱うようになったのは1780年代だが、1760年には国王ジョージ3世から王室御用達の勅許状を授かっている。1831年にアルフレッド・ブルックスが買収して社名を変更。自社ブランドのJ&Bレアが禁酒法後のアメリカ市場に的を絞り、全米No.1ブランドへと成長。長年ジョニーウォカーに次ぐスコッチ第2位のブランドとして君臨。 キーモルトはノッカンドゥ・オスロスク・グレンスペイ・ストラスミルの4つ。

スチュワーツ クリームオブザバーレー ★★★★★★(6) '82~'89「世界の名酒事典」に登場。 アレクサンダー・スチュワートにより1831年創立のスチュワート&サン・オブ・ダンディ社。クリーム・オブ・ザ・バーレーとは「大麦の精髄」。キーモルトはグレンカダム、マッカラン、ザ・グレンリヴェットなど。ロイヤル12年にはグレンドロナックがふんだんに使われている。

世界で最も売れているスコッチ。創業1820年。創業者ジョン・ウォーカーはアンドリュー・アッシャーと同時期にブレンドを思いつく(後のジョニ黒)。息子のアレクサンダーが1877年にそのウイスキーを商標登録し、四角形のボトルと斜めのラベルを考案して、ジョニーウォーカーが生まれる。1909年その名称を正式に商標登録。この時同時に誕生したのがトレードマークのストライディングマン(闊歩する紳士)である。キーモルトはカードゥ、ロイヤルロッホナガーなど。

★★★★★★(6) '82~「世界の名酒事典」に登場。 1793年に創業したAverys of Bristol社(アヴェリーズ社)からブリストルの名前で販売されていたスコッチウィスキー。1935年からクイーンエリザベスに改称され、エリザベス1世の肖像画がラベルに描かれる。 10年以上熟成したモルトが40%、4年以上熟成のグレーンを60%という比率でブレンドされている。 日本では1981年に公開された映画「スローなブギにしてくれ」に登場するバーに置いてあるスコッチウィスキーでもあり、主演の浅野温子も劇中で飲んでいた事で知られており、知る人ぞ知るスコッチウィスキー。 当時はその映画会社角川春樹事務所が輸入販売元としてクイーンエリザベスを日本で販売していたが、社長が逮捕される事件が起こってから輸入がストップしてしまい、現在ではお目にかかる事が少なくなった。 豪華客船クイーンエリザベス2(QE2)で発売されていたストーンジャグボトルのQE2が有名だが、これは単に名前が同じというだけでクイーンエリザベスとQE2は製造元が異なる。

ロイヤルアイランド17年 アイルオブアラン蒸留所。アラン島。

ロックランザ・ブルー スコッチでは非常に珍しい青色のボトル。幻と呼ばれる。1995年にオープンしたアイル・オブ・アラン蒸留所がつくっていたスタンダード 品

オールドモントローズ21年 ピュアモルト モントローズ社は1973創業。輸出専門のウイスキー業者。

グレンターナー ピュアモルト21年 プリヴィレッジ特級 世界の銘酒辞典 '95〜 グレンターナー社は蒸留所を所有していないブレンド業者。チーフ・ブレンダーであるジョン・ピアソンが深みのある味わいと爽快な香味を融合させることをコンセプトに独自の熟成・独自のヴァッティングを行う。

ロイヤルセントジョージ ピュアモルト10年特級従価760 世界の銘酒辞典'82〜 当時¥10,000 グラスゴーのアンドリュー・マクドナルド社がグレンリベット周辺のモルトを中心にハイランド25種類をブレンド。

ロイヤルスターリング エクストラオールド 100%プレミアムモルト 世界の銘酒辞典'95に掲載 当時¥50,000 ダグラス・レイン社 ハイランド、ローランド、アイラ、キャンベルタウンから15種類のモルトをヴァッティング。25年熟成も加えてある高級品だった。

ブリタニア ピュアモルト8年特級 世界の銘酒辞典 '82〜 ブリタニアとはイギリスを擬人化した女神であり、象徴とされる。由来はグレートブリテン島のラテン語名から。フランスのマリアンヌと並び、風刺画などに描かれる。ユニオンフラッグを描いた盾とポセイドンの三叉戟を手にし、アテナの 兜をかぶった姿で描かれる。 英国の愛国歌「ルール・ブリタニア」はこの英国をこの女神に擬えて歌っており、最後の歌詞ではブリタニアはミューズから王冠を戴く。キーモルトはグレンスコシア。輸入元日食の注文により、日本向けにブレンドされた銘柄。25年のデカンタは当時¥120,000

ジョニーウォーカー15 年 グリーンラベル ピュアモルト 2012年終売 2016年再販 キーモルト【タリスカー、リンクウッド、クラガンモア、カリラ】

グレンエルグ12年 ピュアモルト 世界の銘酒辞典 '95〜 ハイランド西北。酒名はスカイ島を望む「エルグの谷」に由来。スペイサイドを中軸にハイランドをヴァッティング。

グレンフォレス12年 オールハイランドモルト 世界の銘酒辞典 '82〜 グレンフォレスは最小の蒸留所エドラダワーの旧名。

グレンドラム ピュアモルト特級 世界の銘酒辞典'95に掲載 Langside Distillers ラングサイド社 家族経営の小企業で、ジョン・プレイヤー・スペシャルを作っており、その銘柄の為に特別にヴァッティングしたモルト。

グレンダワー12年 ピュアモルト

(VATTED MALT SCOTCH WHISKY) エアシャー出身のジェームズとサミュエルのグリーンリース兄弟が1871年にグリーンリースブラザーズ社を設立。発売と同時に好評を博した。1873年(明治6年)岩倉具視の遣欧米使節団が持ち帰り、吉田茂や田中角栄が愛飲したことでも知られる。核となるモルト原酒はスペイサイドのクラガンモアで、トーマス・パーの肖像画は17世紀の巨匠、ルーベンスによるもの。(トーマス・パーは152歳まで生きたといわれる、英国史上最長寿の人物でオールドパーはその長寿と名声にあやかって名付けられた。)

オールドセントアンドリュース ピュアモルト1985 バレル10年は世界の銘酒辞典'95~。 ハイランドモルトが中心で当時¥10,000 オールドセントアンドリュースは1970年頃に製造元が設立。洋酒とゴルフブームが到来していた日本市場をターゲットとして販売が開始される。

(HIGHLAND SINGLE MALT SCOTCH) スペイサイド 1824年にハイランド地方で2番目の政府登録蒸留所となった名門蒸留所。 シングルモルトのロールスロイスとまで称えられる最高峰。前オーナーでハリウッドの有名な脚本家でもあったアラン・シャイアックは、インテリジェンス溢れる広告戦略で大いに貢献した。マッカランという名前は廃墟になっているマッカラン教会に由来。1994年ごろまではゴールデンプロミス種のみを使用していた。ポットスチルは大きくすることなく数を1965~1995で6基から21基へ。ガスバーナーによる直火焚きが蒸気加熱では得られないモルトのカラメル化現象を引き起こす。日本ではシングルモルト輸入第1位。現在年間生産量は950万Lであり、その半分がシングルモルト用。

(ISLAY SINGLE MALT SCOTCH WHISKY) アイラ ゲール語で「大きな岩礁」の意味。島の中心、ボウモア町の小さな港のそばに建っている。ボウモアの村はアイラ島の「首都」。地元の商人デイビッド・シンプソンが1779年に創業した、アイラ島では最も古い蒸留所。仕込み水は島最大ラーガン川の水を使用。現在もフロアモルティングを行っている数少ない蒸留所の一つであり、麦芽のフェノール値は25~30ppm。年間生産能力は約200万L。蒸留廃液(スペントウォッシュ)の高熱を利用して温水プールを作り、福祉貢献している。このプールが出来るまで、 大半の島民は泳げなかった。

ブルイックラディ オクトモア スコティッシュバーレイ MJ 93点 2001年蒸留所再開。2003年ボトリング設備を設置(スプリングバンク、バルヴェニーに次いで3番目)。ポートシャーロットという名前でヘビーにピート焚きしたウイスキーを開始。さらに最大限にヘビーにピート焚きしたものは非公式に「野獣(ビースト)」として知られ、以前ポートシャーロットにあったもう一つの蒸留所の名前をとってオクトモアと名付ける。ここにはいくつかの部分がオクトモア農場として残っており、灯台守りと救命艇士を兼ねている人物の住居となっている。彼はまた2001年のオープニングにバグパイプを吹いた1人でもある。

(ISLAY SINGLE MALT SCOTCH WHISKY) アイラ 「広い入り江の 美しい窪地」という意味をもつラフロイグ。ジョンストン兄弟によって1815年に建てられた。創業者はウイスキーの樽に落ちて死んでいる。1950~70年代「ラフロイグ中興の祖」と呼ばれたベッシー・ウィリアムソンという女性が所長を務めたが、これはスコッチの長い歴史の中でも初めてのケースだった。 キルブライド川に自らのダムを所有。フロアモルティングを行い、麦芽の乾燥に独自のピートボグ(湿原)を使用。この湿原は海に近く、ヘザーや苔に海藻などが混入している。こうした自家製麦芽のフェノール値は40~50ppmで、フェノール値35ppmのポートエレン麦芽8割と自家製麦芽2割を混合。 チャールズ皇太子愛飲のモルトとしても有名で、シングルモルトとしては唯一、プリンス・オブ・ウェールズ御用達の勅許状(ワラント)を賜っている。 ブロディアとはノルウェー語でBrotherの意味。ヨーロッパの空港免税店向けに発売されたもので、バーボン樽熟成後、ルビーポート樽で熟成された極めて稀な原酒。

(SINGLE MALT SCOTCH WHISKY) スカイ島 MJ 94点 UD社(現ディアジオ)による「クラシックモルトシリーズ」のアイランズ代表。 創業1830年、スカイ島の西岸カーボストにある島で唯一の蒸留所。これを建てたマッカスキル兄弟が当時住んでいた家の名前で、ゲール語とノース語の両方に起源があり、「傾いた斜面上の大岩」の意味。使用する麦芽はすべてグレンオード製でフェノール値は18~22ppm。仕込み水はホークヒルから湧く20近い泉の水だが、スカイ島は厚い岩盤で覆われていて、土壌に保水力がなく、慢性的に仕込み水不足の問題を抱えており、新しい水源を求めて絶えず採掘を繰り返している。1928年まで3回蒸留を行っていたが、現在は2回。初留釜のラインアームは途中2度ほどU字型に曲げられており、これがパワフルで胡椒のような風味を生んでいるという。また冷却槽にはコイル状の「ワームタブ」を使用。近代的な冷却器に比べ充実したフレーバーを持つ。 スコットランドが生んだ文豪R・L・スチーブンソンに、「酒の中の王様」と称されたタリスカーは、ハイランドとアイラの中間的性格を持つ。

ロイヤルロッホナガー12年 MJ 80点 (HIGHLAND SINGLE MALT SCOTCH WHISKY) 1848年王室一家がスコットランドの別荘としてバルモラル城を入手した。当時の蒸留所所有者ジョンベッグがアルバート公に招待状を書くと、翌日にアルバート公とヴィクトリア女王は蒸留所を訪れた。その後ロイヤル を冠することを許され、英国王室御用達となる。70年代まではブレンデッドの「ジョンベッグ」「VAT69」の原酒として使われており、シングルモルトとしての流出はあまりなかった。

グレンドロナック18年 アラダイス MJ84点 スペイサイド デベロン 2002年に操業再開。仕込み水はドロナック川。ティーチャーズの原酒。

アードベッグ アン・オー 【アイラ島】 ゲール語で「小さな丘、岬」。1815年創業。1980~1989は生産休止に追い込まれ、1997年グレンモーレンジ社の買収でようやく蘇る。麦芽のフェノール値(ピートを焚く度合)は最も高く、55~65ppm。仕込み水は蒸留所北のウーガダール湖とアリナムビースト湖の水を使用。非常にピート色の強い水で、エスプレッソコーヒーのような色である。ウィスキー評論家ジム・マレー氏が「世界で最も偉大な蒸留所」「完全な味わい」と絶 賛。年間生産能力は130万Lとキルホーマンを除いてアイラでは最小。 アン・オーの名は、アイラ島の最南端にあるオー岬が由来。岬の崖は長年の雨風によって丸みを帯びた形状。その形状になぞらえ、アードベッグならではの強烈なピートにまろやかさを同居させたヴァッティング。 原酒はペドロ・ヒメネス樽、新樽、バーボン樽など。

ザ・バルヴェニー14年 カリビ アンカスク【スペイサイド ダフタウン】 グレンフィデックと地下道で繋がっており、キニンヴィとともにグレンフィディックの姉妹蒸留所。名称は13世紀の古城の名を借用(ゲール語で「山の麓の集落」)。麦の栽培、麦芽の製造(フロアモルティング)から瓶詰めまで一貫して手掛けている。

ザ・グレン リベット12年 アンブレンデッド 赤アザミ(アンブレ) 【スペイサイド】 世界の銘酒辞典'78〜 1世紀以上続いた酒税法が1823年に改正され、密造酒時代が終わりを告げた。それを受け、ジョージ・スミスが1824年に初の政府公認蒸留所としてグレンリベット(リベット川の谷)をスタート。良質な水と豊富なピート、清涼な空気に恵まれたリベット谷は、密造酒造りの一大中心地でもあり、数百の密造所があったとも云われている。そんな「密造者の谷」であえて政府公認の道を選んだスミスは裏切り者扱いされるが、グレンリベットはモルトウイスキーの代名詞とまで呼ばれるようになる。この名声にあやかろうと、勝手に「グレンリベット」を名乗る蒸留所が続出。スミス家は1884年に勝訴し、以来他と区別する為に定冠詞を付した「ザ・グレンリベット」だけがグレンリベットを名乗って良いとなった。 *ゲール語の「gobha(ゴウ)」がスミスと訳されている1解釈:ゴウ家がボニー・プリンス・チャーリーを支援していた為、スミスに変える方が政治的に安全策だった。 現在の年間生産量は1,050万L。

(SINGLE MALT SCOTH WHISKY ORKNEY ISLANDS) オークニー諸島 MJ 92点 大小70あまりの島からなるオークニー諸島は8世紀以降、数百年にわたってヴァイキングに支配されてきた。その中心に位置するメインランド島のカークウォールにあるのがハイランドパークで、スコットランド最北(北緯59度)の蒸留所。1798年創業で、そこには伝説の密造者マグナス・ユウンソンの密造所があったという。ハイパークという高台にあったことからハイランドパークと名付けられた。仕込み水はクランティットの井戸水。 今でもフロアモルティングを行っている数少ない蒸留所の一つで、ピートはホービスターヒル採掘場から。オークニーは寒冷地で風が強く樹木はまったく育たない。そのため、アイラやスカイの樹木が堆積したピートとは異なり、ヘザーや苔、草などが堆積したものである。出来上がる自家製麦芽のフェノール値は約40ppmで、これが2割と、本土産のノンピート8割を混合し、10ppmほどにする。発酵槽はオレゴンパイ ン、ダグラスファー、シベリア産カラ松(ヴァイキングがロングシップの建造に用いた)。